大衆演劇のとは?

「大衆演劇」とは読んで字のとおり、大衆のための庶民的な演劇のことです。しかしその定義というものはあいまいなもので、辞書によっては「軽演劇・レビュー・ミュージカルなど、大衆を観客の対象とする娯楽本位の演劇」という広範囲な解釈もあります。大衆演劇は「全国各地にある比較的小規模の劇場またはセンターなどで、観客がわかりやすくかつ楽しめる芝居をすることにあります。また、観客と役者との距離が非常に近いというのも一つの特徴です。また歌舞伎や通常の商業演劇と比較して、安い料金で観劇できるというのも「大衆演劇」の魅力でもあります。
大衆演劇の女形で有名なのが大河ドラマ「風林火山」(NHK総合ほか)に出演していた“流し目王子”こと、劇団朱雀の二代目早乙女太一くんですね。

大衆演劇の舞台

・通常公演の場合
大衆演劇劇場は1日2回公演です。基本的に、「ミニショー」「芝居」「歌謡・舞踊ショー」の3部構成となっています。1回の公演はおよそ3時間程度となってます。
大衆演劇センターは1日1〜2回公演です。構成は「芝居」「歌謡・舞踊ショー」の2部構成となっていますが、夜は「歌謡・舞踊ショー」だけという場合もあります。1回公演はおよそ2時間となっています。
大衆演劇の芝居は基本3日ごとで項目が変わり、昼の部と夜の部では、演目は異なる場合が多々あります。
・特別公演の場合
それぞれの劇団の座長達で公演する「座長大会」、各劇団の若手が行う「若手大会」、仲が良い複数の劇団による「合同公演」、新しく座長になったばかりの「座長襲名披露公演」などがあります。

大衆演劇公演場所

大衆演劇の公演場所は、「劇場」と「センター」とにわかれています。劇場は主に全国の主要都市にあり、大衆演劇を主に公演する常打ちの芝居小屋をいいます。 現在では、『演劇グラフ』『演劇グラフNET』で認識されている大衆演劇の劇場は全国で計25か所。内訳は東京4、神奈川2、愛知2、大阪6、奈良1、兵庫1、岡山2、広島1、愛媛1、熊本2、福岡1、宮崎1となっています。
センター大衆演劇を上演する施設の中には、健康ランド・ホテル・旅館など、劇場以外の場所のことです。大体の劇場が一日2回公演であるのに対し、センターは昼だけの公演という場所もあります。またセンターによっては、芝居は昼の部だけで、夜はショーだけという場所もあります。

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